かんだまちクリニック渡邉斉様インタビュー
「自分を認めるところから少しずつ一緒に前に進みましょう」

これまでの病院勤務から開業を考えたきっかけは何でしょうか？

渡邉院長：病院勤務ではゆっくり診察時間を取れなかったので、もっと患者様に時間を使える状況にするために、開業に踏み切りました。
場所にはこだわり、病院にこられる方に負担をかけないよう、例えば病院までの道に屋根がある、段差がない、エレベーターがあるなど様々な条件を考えていたので、それに沿う物件はあまりなく、この場所が見つかってよかったです。

「かんだまちクリニック」という名前にはどういう想いを込められましたか？

実は深い意味は考えていないのです。
考えたことといえば、患者様に分かり易いという点で町の名前にすることと、メンタルという言葉を使わないこと。
どの病気でも同じですが、病気というのはとてもデリケートで誰にも知られたくないと思う方もいらっしゃいます。

そういう意味で、クリニック名で何科か分かってしまうのは避けようと思っていました。

そもそも、精神領域を専門にされたのは理由があったのですか？

研修医時代ですが、出来ることが限られているので、時間がある時は患者さんの話を聞いていました。
一時間を超える事もありました。

そうやって、じっくり話を聞くことが患者さんの治療や癒しに繋がる精神科医を選んだことは、自分にとって自然の流れだったと思います。

病院の理念はありますか？

これが病院の理念と言えるかは分かりませんが、お越しいただける方に安心を与えられる、ご本人、ご家族のプラスになれる、そんな存在になりたいという想いがあります。

診察で一番気を付けている事は何でしょうか？

自分の考えを持って頂くことを重視しています。
精神的に疲れ、自分で考えられない状況になっているのはとても分かります。

状況を整理し、何から始めていこうかと考えるまでは一緒にするのですが、これから自分が何をするのか、どうなりたいかはやはりご自身が決めた方がよいと考えています。
人に言われたことだけをしていると結局患者様のためにはならないというのを経験上、実感しているからです。

話は変わりますが趣味はございますか？

それほど趣味はない方なのですが映画はたまに見ますね。

それ以外では新聞やニュースなどの記事を鵜呑みにせず、例えば事件の真実は何だろうと考え調べるのは好きです。
用意された情報で満足せず物事を自分なりに考えてみるのは面白いなと感じます。

私の仕事も同様で、見える範囲だけで結論をださず、様々な観点から見て気付くことが大切だと思うのです。

最後に、精神の病気に悩まれておられる方に一言コメントをお願いします

大体のことは何とかなります。考えすぎず、気楽に考えながら、一緒に平和な日々が過ごせるように工夫していきましょう。私がお手伝いします。

編集後記

終始穏やかな渡邉先生。病院は目立つ場所にはなく、病院内はとても落ち着いていて品のある雰囲気です。
開業直後なので、予約が取り易く、駅近なので通い易いのもポイントです！